こんにちは!

新型コロナウィルスは終息せずとも観点が変わってきました。

そこでこれまで止まっていたブライダルの需要も徐々に回復傾向にあります。しかし、その回復を悩ます事態が各所で見られています。それが「スタッフ(人員)の不足」

私が現場のお手伝いをしている式場でもやはり人員不足で昨秋の繁忙期はとても頭を悩ませられました。私は以前に石川県金沢市にある式場に所属していたときも同じように(いや、今以上の)人員不足に悩まされていました。

当時の支配人や本社スタッフは人員不足に対して「どうしたらスタッフを増やせるか」に躍起していましたが、キャプテンとして現場を指揮する立場で思うのは「今いるスタッフでどうしたらいいパフォーマンスができるか」

「どうしたらスタッフを増やせるか」は未来を主に見ています。スタッフが増えたら個人の負担は減りますから。      「今いるスタッフでどうしたらいいパフォーマンスができるか」は未来と現在を見ています。

来年の話をしたら鬼が笑うではありませんが、希望だけを語っても意味がない。実際に今週末挙げられる結婚式に対してどう向き合うかが何よりの課題でした。スタッフが足りないなんてご両家には関係ありませんから・・・

そこの式場はサービススタッフ(配膳業務)とコンシェルジュ(クロークや控室周りの業務)と2つに分けていたのを1つにまとめました。それぞれが足りないならそれぞれで助け合えばいい。そこでチームが育つ。実際にそれを行うにあたり結婚式がない平日に研修を行い知識や技術を身に付けてもらいました。これもひとつの先行投資です。しかし求人広告の未来への投資ではなく、   次の結婚式にすぐに対応できる現在への投資にもなりました。

そして要領のいいスタッフは時間軸や個人の負担を俯瞰で見据えて周囲に目が届きます。つまり、                                             他のスタッフのために考える力が備わります。その先にあるのは「お客様のために考える力」に繋がるのです。

それこそ【人間力の向上】と言えますよね。

最近の若い子というといろいろ誤解を生みますが、、実際に接して感じることがあります。それは「他人へのおもいやりの薄さ」

本人たちは本人たちなりに考えて頑張っているのはわかります。でもどこか自分>他人が見え隠れします。若い部下がいる上司の方は思い当たることもあるかもしれませんね。どんなに本人たちが頑張っていても評価に値しなければ忽ちやる気を無くし会社を辞めて他の業界に移ってしまうなんてもったいない。

さて話を本題に戻しますが、

コロナ前は10名のスタッフでやってきたことがコロナ禍を経て6名になってしまった。そんな時こそセクションの枠を超えて互いを認め助け合い前に進んでいく。確かに仕事量は増え個人の負担は増えます。それはとても大変なことです。しかし、

その負担の中で覚えた技術はきっとその方の考えを変えてホスピタリティあふれるスタッフが揃う式場になるでしょう。そこにお客様は集まり毎週のように最高の結婚式が挙げられることでしょう。

結びに、

そんな綺麗事だけで変わるならこんなに困らないよ。と思われる方もいらっしゃるでしょう。そんな方に質問です。

綺麗事ひとつ言えないスタッフに真の営業はできません。もしあなたがこれまで新人やスタッフの育成にご尽力されてもなかなか成長に結びつかなかったとしたら、、、

「あなたの経験と価値観だけを教えていませんか?」

それも大事ですが、それだけではなかなか教えられる側の心には響かないものなんですよね。